当院の症例集 その9 スポーツアスリートに多い膝の痛み【オスグッドシュラッター病】について!
鍼灸院まごのて堂 東大和院 院長の高梨です。
もうとうとうやってきましたね!!
本格的な花粉症の季節🤧
なんと!国民の半分近くは花粉症だというデータがでてたみたいで、2人に1人は花粉症だとかなり悩まれる方も多いのだと実感しました。
今年の花粉も予防して皆んなで乗り越えましょう^^
本日は膝の痛みについてブログに症例集としてアップさせて頂きました。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
患者様情報
10代 男性
・中学3年生でバスケをやっており、どんどん背が伸びるにつれて膝に痛みを感じる。
・以前にも膝は痛めており、激しい運動をした際は今回ほどではないが痛みを感じていたこともある。
・痛みが増したので近くの整骨院に行き電気治療を行なったが中々、痛みが引くことはなかった。
・症状が中々、治らず友達に鍼はどう?と当院を紹介されてご来院。
【評価(動作痛、エコー画像、解剖学図にマーク)】
・所見(触診、検査、評価)
~痛みの特徴~
・歩いて膝に負荷がかかると痛みがでる。
・階段の上がる時より、下がる時の方が痛みが強くでる。
・何もしなければそこまでの痛みはでない。
~触診~
・膝のお皿の下の突起している【脛骨粗面 けいこつそめん】部分から大腿骨の真ん中を圧迫すると痛みが強くでる。
~エコー観察、評価、治療~
・脛骨粗面や膝の周辺を圧迫した際に痛みが再現するところを超音波エコーで観察すると筋膜の部分に癒着(ゆちゃく)が確認された。
・痛みの再現を起こす筋膜の癒着(ゆちゃく)が確認された大腿直筋という筋肉が痛みの原因と判断。
・超音波エコー観察を行いながら痛みの原因と考えられる、【大腿直筋】の筋膜の癒着部分や脛骨粗面部分に鍼治療を行った。
~治療経過~
・最初は痛みがあるので週1回の治療を5回した際に(ご来院時の痛みが10→2.3の痛み )痛みが落ちた。
・その後痛みが落ちて10日くらいに1回の治療に変更し、4回治療行った。(ご来院時の痛みが10→0の痛み )
残った痛みもほとんど取れてバスケや運動をやってても痛みはほとんどなくなった。
※治療の際はバスケや激しい運動は控えてもらった。
~総括~
・オスグッドシュラッター病は成長痛とも言われており、身長が一気に伸びて脛骨粗面や大腿直筋に痛みが出たと考えられる。
整骨院で電気などの治療を行うも改善が起こらなかったが、当院で超音波エコーを使用し原因を可視化、深部の筋肉や脛骨粗面の部分に治療を行なったことにより筋膜の癒着を剥がして痛みがなくなったと考えられる。
・現在は痛みがなくり、バスケや運動をしているが、家でできるストレッチやマッサージでまた痛みが出ない様に抑制を促した。
※上記内容は皆様にお伝えしやすくする為、簡易的に説明させて頂いている箇所もございます。
ご理解のほど何卒よろしくお願い致します。