当院の症例集 その8 40代女性 テニスをしていて突然の肘の痛み(外側上顆炎)
鍼灸院まごのて堂 東大和院 院長の高梨です。
冬の寒さも落ち着きだんだんと暖かくなってきましたね(^^)
しかし!来週の火曜日からは一週間近くずっと雨や雪が続き気圧の変化も相当あると予想されております。
皆様も体調の方、お気をつけ下さい!
本日は肘の痛みについてブログに症例集としてアップさせて頂きました。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
患者様情報
40代 女性
週3回ほどテニスをされており、本格的にテニスをプレーすることによる肘の使いすぎで痛みが出たと考えられる。
最初は練習をしている時に違和感が利き腕の方にあり気にせず練習をしていたが急に肘にビキッと痛みがでた。
以前にも何度も肘は痛めており今回もすぐ治るだろうと放置していたが一向に良くならず整骨院に来院。
マッサージや電気などの治療を行ったが中々改善されず、その際に当院の患者様が鍼灸を紹介し、ご来院された。
【評価(動作痛、エコー画像、解剖学図にマーク)】
・所見(触診、検査、評価)
〜痛みの特徴〜
・肘を曲げる動作や急に伸ばすと痛みがでる。
・ラケットや重たい物を持ったりすると痛みがでる。
・何もしなければそこまでの痛みはでない。
・マッサージをすればいくらか楽になるが次の日には元に戻る。
〜触診〜
・肘近くの前腕から手首周辺まで圧迫すると痛みがでる。
・外側上顆部分にも痛みがある。
〜エコー観察、評価、治療〜
・肘の周辺を圧迫した際に痛みが再現するところを超音波エコーで観察すると筋膜の部分に癒着(ゆちゃく)が確認された。
・痛みの再現を起こす筋膜の癒着(ゆちゃく)が確認された長、短橈側手根伸筋という筋肉が痛みの原因と判断。
・超音波エコー観察を行いながら痛みの原因と考えられる、【長、短橈側手根伸筋】の筋膜の癒着に鍼治療を行った。
〜治療経過〜
・趣味のテニスをしながら週1回の治療を4回行った。(ご来院時の痛みが10→3の痛み )
・その後痛みが落ちて2週間に1回の治療に変更し、3回治療行った。
残った痛みもほとんど取れてテニスをやってても痛みはほとんどなくなった。
〜総括〜
・テニスのやり過ぎで肘(橈側手根伸筋)に痛みが出たと考えられる。
整骨院でマッサージや電気などの治療を行うも改善が起こらなかったが、当院で超音波エコーを使用し原因を可視化、深部の筋肉まで治療を行なったことにより筋膜の癒着を剥がして痛みがなくなったと考えられる。
・現在はメンテナンスで月1回の治療を行なっており、家でできるストレッチやマッサージで痛みの抑制を促した。
※上記内容は皆様にお伝えしやすくする為、簡易的に説明させて頂いている箇所もございます。
ご理解のほど何卒よろしくお願い致します。