当院の症例集 その5 細かい作業が多く急にでてしまった手の痛み【腱鞘炎】
鍼灸院まごのて堂 東大和院 院長の高梨です。
最近は一段と冷え込みもう直ぐ今年初の寒波が来るみたいです、、
寒い日が続くかもしれませんのでお身体冷やさないようにして下さい(^_^)
本日は手の動きで痛みがでてしまった【腱鞘炎】についてブログに症例集としてアップさせて頂きました。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
患者様情報
30代 女性
パートで工場の部品を並べる仕事をしており手を動かす動作が多く、急に作業中、手の親指側に痛みがでた。
しばらくしてたら治ると思い騙し騙し作業をしていたが痛みは増してく一方でサポーターや湿布などして様子を見たが一向に良くならない。
整形外科に受診したところ【腱鞘炎】と診断された。
細かい手の作業で手の腱の部分に炎症がでてしまったと考えられる。
同じく湿布と痛み止めをもらい様子を見ることにした。
しかし痛みは強くならないもののまだ仕事中はずっと痛みそこで根本的な治療をするために当院にご来院された。
評価(動作痛、エコー画像、解剖学図にマーク)
・所見(触診、検査、評価)
〜痛みの特徴〜
・最初の方は良いがずっと手を動かしてると痛みがでてくる。
・手首の親指の方の腱を圧迫すると痛みがでる。
・手を動かさなければそこまで痛みはでない。
〜触診〜
・手首の横の親指の方を圧迫すると痛みがでる。
・前腕の部分にも多少、痛みがでる。
〜エコー観察、評価、治療〜
・手首の親指の方を圧迫した際に痛みが再現するところを超音波エコーで観察すると筋膜、腱の部分に癒着(ゆちゃく)が確認された。
・痛みの再現を起こす筋膜の癒着(ゆちゃく)が確認された手首周辺の【長母指外転筋】という筋肉が痛みの原因と判断。
総合的評価から【長母指外転筋】の中の筋膜、腱の癒着に起因する肩の痛みと評価。
・超音波エコー観察を行いながら痛みの原因と考えられる、【長母指外転筋】の筋膜の癒着に鍼治療を行った。
〜治療経過〜
・来院された際には炎症も引いていたためその日に治療を行なった。
・1回の治療で指を動かしての痛みは軽減(ご来院時の痛みが10→5の痛み )した。
・その後、仕事をしながら1週間に1回の治療を4回行い、手の痛みはほとんどなくなり改善を感じる。(ご来院時の痛み10→0)まで軽減。
・現在、手の痛みはなくなり仕事をしてても問題なくなった。一度治療期間を空け、また痛くなることがあればその際に再度治療を行うことになった。
〜総括〜
・お仕事で手の使いすぎて今回、腱鞘炎の症状がでてしまった。
痛めた直後は炎症もあったが炎症がなくなってからも痛みがあったので筋膜、腱の癒着で痛みがでてたと考えられる。
・長母指外転筋の筋膜、腱の癒着をしっかりと治療したら痛みが落ちた。
・痛みは0まで落ちたが今でもお仕事で手を使う動きが多いので予防やストレッチなどで再発防止を促した。
※上記内容は皆様にお伝えしやすくする為、簡易的に説明させて頂いている箇所もございます。
ご理解のほど何卒よろしくお願い致します。